近頃割と耳にするようになった「オーガニック」という言葉。
オーガニック野菜、オーガニックコーヒー、オーガニックコットン…などなど、体に良さそう、丁寧に作られているものという印象で語られることの多いこの『オーガニック』という言葉。
なんとなく好意的に受け取ってはいるものの、私たちはその実態をきちんと知らないかもしれません。


改めて、オーガニックとは。以下。
オーガニックとは〈有機の〉という意味で,通常は農薬や化学肥料を使わず有機肥料によって生産された農産物をいう。
コトバンクhttps://kotobank.jp/word/オーガニック-449718
① 有機体の。 ② 化学肥料や農薬を使用しない野菜や、添加物を入れていない食料品などをさす語。
コトバンクhttps://kotobank.jp/word/オーガニック-449718
MOJの抹茶は『オーガニック抹茶』です。

ただ、無農薬であればすべてオーガニックと言えるわけではありません。
まず、オーガニックと名乗るには、植え付けの前の畑が3年以上、農薬や化学肥料を使っていないことが条件になります。
土壌が極めて人工的でない状態で、太陽、水、微生物などの生態系が自然のままで保たれていこと。そこからのスタートとなります。
農薬を使わず、化学肥料で過剰に栄養を与えず、ある意味とても素朴な状態で本来の植物の生命力に任せるということ。それだけに、土にこだわり、木の健康状態に気を配り、ありのままでお茶の木が健康に育つように手をかける必要があります。
また、近隣の畑で他の農家さんが農薬を使っていると、風に乗ってその影響を受けてしまう可能性があるため、立地も重要です。いくら「オーガニックでお茶を作りたい!」と言っても、自分の畑の立地条件次第では叶わないのです。まさに選ばれた環境でしか作れないということに。
MOJの茶畑がある鍋島地区は、大井川沿いの山に囲まれた場所にあり、長らく休耕田となっていた畑を譲り受け、一から育て始めた茶畑です。近隣に農薬を使う農家もなく、土地の形状的にも隔離された場所にあるため、とても理想的なオーガニック茶園の環境を整えることができました。

そもそも場所が限定される上に、育てるためにたいへん手間がかかる。化学肥料を使って生育をスピードアップさせることもできません。
そして、煎茶と違って、抹茶のための茶葉は摘採から出荷までの加工までにもうひとつふたつと、工程に手間がかかる(『まずは最初に知っておきたい『抹茶』といわゆる『緑茶』は、なにが違うの?』参照)のが抹茶です。
オーガニックの抹茶がどれだけ貴重なものか、理解していただけたでしょうか。
いち消費者としても、特に直接口に入るものはなるべく安全性を重視したい。抹茶は葉をすりつぶして丸ごといただくものなので、無農薬栽培の安心感は違います。
本来のお茶の味をまるごと味わうことができるオーガニック抹茶、ぜひ体感してみてください。